「いつかはベントレー…」

クルマ好きなら、誰もが一度は夢見るであろう、英国が誇る最高級自動車ブランド、ベントレー。 新車の価格は、平気で2,000万円、3,000万円を超える、まさに雲の上の存在。選ばれし者だけが手にできる、成功者の証とも言えるクルマです。
しかし、そんな夢のまた夢であるはずのベントレーが、中古車市場を覗いてみると、「えっ、嘘でしょ!?」と二度見してしまうような価格で売られているのをご存知でしょうか?
例えば、代表的なモデルであるコンチネンタルGTが、国産の高級ミニバンと変わらない価格、場合によってはそれ以下の価格で販売されていることも珍しくありません。
「これなら俺でも、私でも、ベントレーオーナーになれるんじゃないか…?」
そんな甘い期待を抱いてしまいますよね。 でも、ちょっと待ってください。うまい話には、必ず裏があるものです。
なぜ、あれほど高価なベントレーの中古車は、驚くほど安いのでしょうか? 何か重大な欠陥があるのでは?事故車ばかりなの?
この記事では、そんなあなたの疑問にすべてお答えします!
- なぜベントレーの中古車は衝撃的なほど安いのか?その深い理由を徹底解剖!
- 実は全部が安いわけじゃない?モデルごとの価格の違いを比較・検証!
- 「安い」にはワケがある!購入前に知っておくべきリスクと注意点
- それでも乗りたい!後悔しないベントレー中古車の賢い選び方
車好き初心者の方でも専門用語は一切不要!カジュアルな語り口で、どこよりも分かりやすく解説していきます。 この記事を最後まで読めば、あなたはベントレー中古車の「安さのカラクリ」を完全に理解し、「自分にとって本当にベントレーは”買い”なのか」を自信を持って判断できるようになるでしょう。
それでは、夢の世界への扉を、一緒に開けてみましょう!
そもそもベントレーってどんなブランド? – 雲の上の存在をサクッとおさらい

本題に入る前に、まずは「ベントレー」がどれだけすごいクルマなのか、簡単におさらいしておきましょう。
ベントレーは、1919年にイギリスで設立された、100年以上の歴史を持つ超高級自動車メーカーです。もともとはレースで名を馳せたブランドで、そのスポーティーな魂は現代のモデルにも脈々と受け継がれています。
現在のベントレーは、大きく分けて3つの特徴を持っています。
- 圧倒的なパワーと走り 大排気量のW12気筒エンジンやV8エンジンを搭載し、0-100km/h加速はスーパーカー顔負けの3〜4秒台。車重2トンを超える巨体を、まるで羽が生えたかのように軽々と加速させます。まさに「公道を走るプライベートジェット」です。
- 神業的なクラフトマンシップ 内装には最高級のレザーやウッドパネルが惜しげもなく使われ、そのほとんどが熟練の職人による手作業で仕上げられます。ステッチの一針一針、ウッドパネルの木目の合わせ方まで、芸術品の域に達しています。
- 揺るぎないステータス性 英国王室の御料車としても採用されるなど、そのブランドイメージは世界中のVIPから絶大な支持を得ています。ベントレーに乗るということは、単なる移動手段ではなく、自らの成功と品格を表現する行為なのです。
新車価格が2,500万円~4,000万円以上するのも、これらの付加価値を考えれば納得ですよね。 この「新車価格の高さ」が、中古車の安さを考える上での最初のキーワードになります。しっかりと覚えておいてくださいね。
【本題】ベントレーの中古車はなぜ安い?衝撃の5つの理由

お待たせしました。いよいよ本題です。 なぜ、新車であれほど高価なベントレーが、中古車になると驚くような価格で手に入るのでしょうか。その理由は、決して「事故車だから」とか「偽物だから」といった単純なものではありません。 複数の要因が複雑に絡み合って、あのような価格が形成されているのです。 ここでは、その主な理由を5つに絞って、一つずつ掘り下げていきましょう。
理由1:驚異的な値下がり率!「新車価格」が高すぎるがゆえの宿命
これが最も大きな理由です。 一般的に、クルマは新車登録された瞬間から価値が下がり始めます。これを「リセールバリュー(再販価値)」と言いますが、ベントレーのような超高級車は、このリセールバリューが極端に低い傾向にあります。
考えてみてください。新車で3,000万円のベントレーを買える人が、世の中にどれだけいるでしょうか?ごく一握りの富裕層ですよね。 彼らは、常に最新・最高のものを求めます。数年乗って新型が出れば、迷わず乗り換えることも少なくありません。
その結果、中古車市場にベントレーが放出されます。 しかし、今度は「中古のベントレーを買いたい」と思う層がターゲットになります。この層は、新車を買える層よりもずっと多いですが、それでも一般的なクルマに比べれば限られています。
つまり、「売りたい(供給)」に対して「買いたい(需要)」が追いつかないのです。 需要と供給のバランスが崩れれば、価格が下がるのは経済の基本原則。特に、登録から3年~5年が経過した最初の車検タイミングで、価格は「えげつない」と言っていいほど下落します。
- 新車価格:3,000万円
- 3年後の中古車価格:1,500万円~1,800万円
- 5年後の中古車価格:1,000万円~1,300万円
- 10年後の中古車価格:300万円~700万円
これはあくまで一例ですが、イメージとしてはこのような感じです。 10年も経てば、新車価格の10分の1近くまで値下がりすることも。これは、新車価格が高すぎるがゆえに起こる、超高級車ならではの宿命なのです。 決してベントレー自体の価値がなくなったわけではなく、市場原理によって価格が現実的な水準に落ち着いてくる、と考えるのが正しいでしょう。
理由2:維持費という見えない壁!「購入後」のコストが半端ない

もし、あなたが「300万円でベントレーが買えるなら楽勝じゃん!」と思ったなら、それは大きな間違いです。 ベントレーの中古車が安い最大の理由は、購入後の維持費がとてつもなく高額だからです。
中古車情報サイトに掲載されている「車両本体価格」は、あくまでもスタートラインに過ぎません。その先に待ち構えている「維持費」こそが、多くの人を挫折させる本当の壁なのです。
具体的に、どのような維持費がかかるのか見ていきましょう。
- 自動車税 ベントレーの多くのモデルは、6,000cc(6.0L)のエンジンを搭載しています。日本の自動車税は排気量に応じて課税されるため、年間の自動車税は111,000円(2019年9月30日以前の登録車の場合)となります。これだけで、一般的なコンパクトカーの3倍以上です。
- 任意保険 車両保険の料率クラスが高く、事故時の修理費も高額になるため、任意保険料も非常に高くなります。年齢や等級にもよりますが、車両保険を付ければ年間30万円~50万円以上かかることもザラです。
- 車検費用 これが一番の難関かもしれません。何も交換部品がなくても、ディーラーで基本的な車検整備を受けるだけで30万円~50万円はかかります。もし、後述する消耗品の交換時期と重なれば、1回の車検で100万円、200万円を超える請求書が届くことも「ベントレーあるある」です。
- 消耗品の交換費用 ベントレーに使われているパーツは、当然ながらすべてが特別製で高価です。
- タイヤ交換: 20インチ以上の大径タイヤで、1本10万円以上。4本交換すれば40万円~60万円。
- ブレーキ交換: ブレーキパッドとローター(円盤)をセットで交換すると50万円~100万円以上。
- エンジンオイル交換: 10L以上のオイルが必要で、1回の交換で5万円~10万円。
- ガソリン代 街乗りでの燃費は、リッターあたり3km~5km程度。ハイオク仕様なので、少しドライブするだけで、お財布から渋沢栄一(福沢諭吉)が飛んでいきます。
中古車市場のベテランたちは、この「見えないコスト」を知っています。だからこそ、「車両価格が安くても、その後の維持費を考えると簡単には手を出せない」となり、結果として中古車価格がさらに押し下げられる要因になっているのです。
車両価格の安さに目がくらみ、維持費を計算に入れていなかった…というのが、最もよくある失敗パターンです。
理由3:故障リスクへの不安!繊細なメカニズムと電子制御の罠
理由2の維持費とも密接に関係しますが、「故障」のリスクも価格を押し下げる大きな要因です。 ベントレーは、最高のパフォーマンスと快適性を実現するために、非常に複雑で繊細なメカニズムと、多数の電子制御システムで構成されています。
新車のうちは良くても、年数が経ち、走行距離が伸びるにつれて、これらの部品が経年劣化を起こし、様々なトラブルの原因となります。そして、ひとたび故障すると、その修理費用は驚くほど高額になります。
特に、ベントレー中古車で「壊れやすい」と言われる代表的なウィークポイントがいくつかあります。
- エアサスペンション(エアサス) 乗り心地を自動で調整してくれるハイテクなサスペンションですが、これが壊れやすい。エア漏れを起こすと車高がペッタンコになり、走行不能になることも。修理には1本あたり30万円~50万円、4輪すべてとなると100万円以上の出費を覚悟しなければなりません。
- 電子制御システム 現代のベントレーは、まさに「走るコンピューター」。無数のセンサーと制御ユニットが搭載されています。これらのどれか一つでも不具合を起こすと、メーターに警告灯が灯り、原因を特定するだけでも一苦労。修理費も高額になりがちです。
- W12エンジンのオイル漏れや水漏れ ベントレーの象徴ともいえるW12気筒エンジンは非常に複雑な構造です。パッキン類の劣化によるオイル漏れや、冷却系のトラブルも報告されています。エンジンを降ろしての大掛かりな修理になれば、100万円単位の費用がかかることもあります。
- その他、細かいトラブル パワーウィンドウが動かない、ナビ画面が映らない、電動トランクが開かない…といった、国産車ではあまり考えられないような細かいトラブルも、輸入車、特に英国車にはつきものです。一つ一つは軽微でも、修理には数万円~十数万円かかることが多く、積み重なると大きな負担になります。
これらの故障リスクが広く知られているため、多くの人が購入に二の足を踏み、結果として中古車価格が安くなるのです。「安物買いの銭失い」になることを恐れているわけですね。
理由4:正規ディーラーの「認定中古車」以外は保証が手薄

安心してベントレーに乗りたいなら、最も良い選択肢は正規ディーラーが販売する「認定中古車」です。 認定中古車は、専門のメカニックによる厳しい基準の点検・整備をクリアした車両で、購入後1年間の手厚い保証が付いてきます。万が一、期間内にトラブルが起きても無償で修理してもらえるため、安心感が全く違います。
しかし、その安心感には対価が必要です。 認定中古車の価格は、一般的な中古車販売店で売られている同じ年式・走行距離の車両に比べて、数百万円も高価なのが普通です。
一方で、街の中古車屋さんで売られている安いベントレーは、
- 保証がない(現状販売)
- 保証があっても、期間が短い(例:3ヶ月)
- 保証の対象範囲が狭い(エンジンやミッションの主要部分のみなど)
- 保証修理に上限金額が設定されている
といったケースがほとんどです。 前述したエアサスや電子制御系の高額な修理は、保証の対象外であることが多いのです。
つまり、中古車市場には「価格は高いが安心の認定中古車」と「価格は安いがリスクも高い一般中古車」が混在しています。 そして、私たちが目にする「なぜ安い?」と感じるベントレーの多くは、後者の「リスク込み」の価格設定になっている、というわけです。
理由5:時代と逆行する燃費性能
最後の理由は、シンプルですが現代においては非常に重要な「燃費」です。 先ほども少し触れましたが、ベントレーの燃費は絶望的と言っていいレベルです。
- コンチネンタルGT(W12モデル): リッター3~5km
- ベンテイガ(W12モデル): リッター4~6km
これは、ハイブリッドカーならリッター20~30km、軽自動車ならリッター15~20kmが当たり前の現代において、完全に時代と逆行しています。 ガソリン価格が高騰している今、この燃費の悪さは維持費にダイレクトに響いてきます。週末に少し遠出するだけで、ガソリン代だけで1万円、2万円とかかってしまう世界です。
環境意識の高まりや、経済的な観点から、このような燃費の悪いクルマを敬遠する層は確実に増えています。これも、中古車市場での需要を限定的にし、価格を下げる一因となっているのです。
ちょっと待った!全てのベントレー中古車が安いわけじゃない?モデル別価格動向を比較検証

ここまで「ベントレーの中古車は安い」という話をしてきましたが、実はすべてのモデル、すべての年式が同じように安いわけではありません。 ここを理解することが、賢い中古車選びの第一歩です。 ここでは、代表的なモデルを例に、価格の「下がりやすいモデル」と「高値を維持しやすいモデル」を比較してみましょう。
【下がりやすい代表格】初代・2代目初期の「コンチネンタルGT」と初代「フライングスパー」
皆さんが中古車サイトで「安い!」と驚くベントレーは、十中八九このあたりのモデルでしょう。
- 初代 コンチネンタルGT (2003年~2011年)
- 初代 フライングスパー (2005年~2013年)
- 2代目 コンチネンタルGT (2011年~2018年)の初期モデル
これらのモデルが特に安くなる理由は明確です。
- 流通台数が多い コンチネンタルGTは、ベントレーの歴史の中で最も売れた大ヒットモデルです。特に初代は、フォルクスワーゲングループ傘下に入ってからの最初のモデルで、世界中で大成功を収めました。タマ数が多いということは、それだけ価格競争が起きやすいということです。
- 年式が古い 初代は登場から20年以上、2代目初期でも10年以上が経過しています。年式が古くなれば、経年劣化による故障リスクは当然高まります。これが価格を大きく押し下げます。
- 初期モデル特有のウィークポイント 特に初代モデルには、天井の内張りが垂れてくる、電子機器のマイナートラブルが多いなど、特有の「お約束」ともいえる弱点が存在します。これらの修理費用も織り込まれて価格が付けられています。
これらのモデルは、安いものでは200万円台から探すことも可能です。まさに「価格破壊」と言える状況ですが、ここまで解説してきた維持費や故障リスクが最も顕著に現れるモデルでもあることを、肝に銘じておく必要があります。
【高値を維持しやすい】「ベンテイガ」や高年式の現行モデル
一方で、同じベントレーでも、なかなか価格が下がらない、あるいは高値を維持しているモデルも存在します。
- ベンテイガ (2016年~) ベントレー初のSUVであるベンテイガは、世界的なSUVブームの波に乗り、非常に高い人気を誇っています。中古車市場でも需要が高く、価格はなかなか下がりません。特にオプションが充実した上級グレードは高値で取引されています。
- 3代目 コンチネンタルGT (2018年~) / 3代目 フライングスパー (2019年~) いわゆる「現行モデル」と呼ばれる世代です。デザインも洗練され、テクノロジーも最新。まだ新車保証が残っている車両も多く、故障リスクも比較的低いため、中古車といえども価格は高値で安定しています。値下がり率は初代に比べて緩やかです。
- 限定モデルや特別仕様車(マリナーなど) 生産台数が限られている限定モデルや、ベントレーのビスポーク(オーダーメイド)部門である「マリナー」が手掛けた特別な仕様のモデルは、希少価値から価格が下がりにくい傾向にあります。場合によっては、将来的に価値が上がる「プレ値」が付く可能性も秘めています。
このように、「ベントレー」と一括りにするのではなく、どのモデルの、どの年式を狙うのかによって、価格もリスクも大きく変わってくるのです。
安いベントレー中古車、それでも「買う」ための賢い選び方と注意点

さて、ここまでベントレー中古車の「安さの理由」と「リスク」について、徹底的に解説してきました。 「やっぱりベントレーなんて夢のまた夢か…」と諦めかけているかもしれません。
でも、もしあなたがこれらのリスクをすべて理解した上で、それでも「あの優雅な世界を体験してみたい!」と強く願うのであれば、道はあります。 最後に、リスクを最小限に抑え、後悔しないための「賢い選び方」を伝授します。
心構え編:ベントレーは「趣味のクルマ」と心得るべし!
まず最も大切なのがマインドセットです。 安いベントレー中古車を、国産車と同じような感覚で「普段使いの実用車」として考えるのは絶対にやめましょう。
ベントレーは、「お金のかかる高尚な趣味」と割り切ってください。 盆栽やアンティークウォッチ、オーディオなどと同じです。手がかかるし、お金もかかる。でも、それを乗り越えた先に、何物にも代えがたい喜びと満足感がある。そういう世界です。
購入前に、年間の維持費として最低でも100万円~150万円の予算を、車両価格とは別に確保しておくことを強くお勧めします。この「覚悟」と「予算」があれば、いざという時に慌てずに済みますし、精神的にもずっと楽にベントレーライフを楽しむことができます。
車両選び編:プロが見る!ここだけはチェックしたい5つのポイント
いよいよ具体的な車両選びです。以下の5つのポイントは、必ず自分の目で確認するか、信頼できる専門家に見てもらいましょう。
- 整備記録簿(メンテナンスノート)の有無と内容 これが最も重要です。いつ、どこで、どんな整備をされてきたのかが分かる、クルマの「カルテ」です。理想は、正規ディーラーでの整備記録が揃っていること。記録簿がない、あるいは内容がスカスカな車両は、どんなに安くても避けるのが賢明です。
- エアサスの状態チェック エンジンをかけて、車高がスムーズに上がってくるかを確認します。可能であれば、車高のUP/DOWN操作をしてみて、正常に作動するか、異音はしないかを確認しましょう。駐車中に車高が下がっていないかも要チェックです。
- 電装系の動作チェック ナビ、エアコン、オーディオ、パワーウィンドウ、サンルーフ、電動シートなど、動かせるスイッチはすべて動かしてみてください。メーター内に見慣れない警告灯が点灯していないかも必ず確認します。
- オイル漏れ・水漏れのチェック 可能であれば、リフトで上げてもらって車両の下回りを覗き込みましょう。エンジンやトランスミッション周辺にオイルが滲んだり、滴ったりした跡がないか。緑色やピンク色の冷却水が漏れた跡がないかを確認します。地面にシミができていないかもヒントになります。
- 内外装のヤレ具合 特に初代コンチネンタルGTで多い「天井の内張りの垂れ」は必ずチェックしましょう。修理には20万円以上かかります。レザーシートの擦れやウッドパネルのひび割れなども、そのクルマがどのように扱われてきたかを物語る重要な指標です。
お店選び編:最高の主治医(パートナー)を見つけよう
最後の関門は「どこで買うか」です。 安いベントレー中古車を買う場合、お店選びは車両選びと同じくらい、いや、それ以上に重要かもしれません。
お勧めは、ベントレーやその他の高級輸入車の整備実績が豊富な専門店です。 そういったお店は、
- ベントレー特有の弱点を熟知している
- 専用の診断機を持っている
- 信頼できる部品の調達ルートを持っている(リビルト品やOEM品を使い、修理費を抑えるノウハウがある)
- 購入後のメンテナンスや車検も安心して任せられる
というメリットがあります。 お店のブログやSNS、お客さんのレビューなどをチェックして、どれだけベントレーに愛情と知識を持って接しているかを見極めましょう。良いお店は、単にクルマを売るだけでなく、購入後のあなたのカーライフ全体の良きパートナー(主治医)になってくれるはずです。
もちろん、予算に余裕があれば、前述した正規ディーラーの「認定中古車」が最も安心・安全な選択肢であることは言うまでもありません。
【まとめ】ベントレー中古車が安い理由は「未来のコスト」が織り込まれているからだった!

さて、長い旅にお付き合いいただき、ありがとうございました。 最後に、この記事の結論をまとめましょう。
ベントレーの中古車が、新車価格からは信じられないほど安い理由。それは…
購入後に発生するであろう高額な維持費、そして突然訪れるかもしれない故障修理のリスクという、「未来のコスト」が車両価格に先行して織り込まれているから。
決して、ベントレーというクルマ自体の価値が暴落しているわけではないのです。 その輝きは、何年経っても色褪せません。 ただ、その輝きを維持するためには、相応の対価が必要になる。中古車市場は、その事実を正直に価格へと反映しているだけなのです。
安いことには、必ず明確な理由があります。 しかし、その理由を正しく理解し、リスクを許容できる「覚悟」と「予算」を持ち、信頼できるパートナー(お店)と、素性の良い個体を見つけ出すことができれば…
かつて雲の上の存在だったベントレーのステアリングを握り、あの圧倒的なパワーと優雅な世界を日常にするという夢を、現実のものにすることも決して不可能ではありません。
この記事が、あなたの「ベントレーライフ」への第一歩を踏み出す、きっかけとなれたなら幸いです。
まずは、お近くの専門店を訪れて、実車を眺めてみてはいかがでしょうか? 写真で見るのとは全く違う、圧倒的なオーラと美しさに、きっと心を奪われるはずですから。
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