マイバッハの何がすごい?ベンツとの違いから究極の魅力を徹底解説

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「なんかスゴそうなオーラが出てるベンツ、見たことない?」

街中でメルセデス・ベンツを見かけることはよくありますよね。でも、たまに遭遇するんです。明らかに「格」が違う、あの独特の風格をまとったベンツに。

よく見ると、トランクのあたりに「MAYBACH(マイバッハ)」というエンブレムが輝いている…。

「マイバッハって、結局ベンツなんでしょ?」 「見た目似てるけど、何がそんなにすごいの?」 「お値段もすごいって聞くけど、一体いくらするの?」

そんな素朴な疑問を抱いているあなた、大正解です。そして、この記事にたどり着いたあなたは幸運です。

この記事では、そんな謎多き超高級車「マイバッハ」の「一体何が、どうすごいのか?」を、車の知識が全くない方でも「なるほど、そりゃすごいわ!」と膝を打つレベルで、徹底的に、そして面白おかしく解説していきます。

この記事を読み終える頃には、あなたはマイバッハ博士…とまではいかなくとも、友人や家族に「マイバッハのすごいところ、知ってる?」と、ちょっと自慢できる知識が身についていることをお約束します。

この記事でわかること

  • そもそもマイバッハって何者?波乱万丈の歴史
  • 【最重要】ベンツSクラスとマイバッハ、見た目は似てるけど中身は別物!違いを徹底比較
  • 専門家も唸る!マイバッハの「本当にすごい」こだわりポイント5選
  • 思わず誰かに話したくなる!マイバッハの面白いウラ話
  • 一体いくらなの?気になるマイバッハの価格とラインナップ

読み飛ばしは厳禁!あなたの知らない「すごい」世界が、この先に広がっています。それでは、究極の移動体験への扉を開けてみましょう。

そもそも「マイバッハ」って何者?一度は消えた伝説のブランド

まず、多くの方が抱く「マイバッハってベンツの一部なんでしょ?」という疑問。半分正解で、半分不正解です。その謎を解くために、少しだけマイバッハの歴史旅行にお付き合いください。これがまた、ドラマチックですごいんです。

始まりは「キング・オブ・エンジン」

「マイバッハ」という名前は、もともと人の名前です。天才技術者と呼ばれたヴィルヘルム・マイバッハ氏が、1909年に息子さんと一緒に立ち上げた会社がそのルーツ。

驚くべきことに、彼らは最初、自動車メーカーではありませんでした。主な事業は、なんと飛行船用のエンジンの開発・製造。当時のドイツの巨大飛行船「ツェッペリン号」のエンジンは、何を隠そうマイバッハ製だったのです。

その後、第一次世界大戦の敗戦で航空機用エンジンの製造が禁止されると、彼らはその有り余る技術力を自動車用エンジンと、ついには自動車そのものの製造へと注ぎ込み始めます。

戦前の「超」高級車ブランドとしての栄光

そして1921年、マイバッハは初の市販車を発表。ここからが伝説の始まりです。

当時のマイバッハは、今でいうロールス・ロイスやブガッティと肩を並べるか、それ以上の「超」がつく高級車ブランドでした。顧客は王侯貴族や世界的な大富豪ばかり。一台一台がオーダーメイドで、内装も顧客の要望に合わせて職人が手作りする、まさに「走る芸術品」でした。

しかし、その栄光も長くは続きません。第二次世界大戦の勃発により、マイバッハは乗用車の生産を停止。戦後はその名を自動車史から一度、完全に消してしまうのです。

伝説の復活、そしてメルセデス・ベンツとの融合

長い沈黙を破り、「マイバッハ」の名前が再び自動車界に轟いたのは2002年のこと。

メルセデス・ベンツを擁するダイムラー(当時)が、「超高級車市場に再参入する」と宣言し、伝説のブランド「マイバッハ」を復活させたのです。この時、独立したブランドとして「マイバッハ 57」や「マイバッハ 62」といったモデルが発表されました。価格はなんと5000万円以上!

しかし、残念ながら販売は計画通りには進まず、2012年にブランドは再び休止状態に…。

「ああ、マイバッハは二度死んだ…」

誰もがそう思いました。しかし、メルセデスは諦めませんでした。

2014年、彼らは新たな戦略を打ち出します。それは、メルセデス・ベンツの最上級モデル「Sクラス」をベースに、そのさらに上を行く究極のサブブランドとしてマイバッハを位置づける、というものでした。

こうして誕生したのが、現在私たちが目にする「メルセデス・マイバッハ」なのです。

つまり、今のマイバッハは「メルセデス・ベンツが持つ最高の技術と哲学を、伝説のブランド『マイバッハ』の名の下に昇華させた、究極の存在」と言えるでしょう。単なるベンツの一部ではない、特別な血統を受け継いだ、選ばれしモデルなのです。

【最大の謎】見た目は似てるけど何が違う?ベンツSクラスとマイバッハを徹底比較!

さて、歴史を学んだところで、いよいよ本題です。 「で、結局のところ、普通のベンツSクラスと何が違うの?」

この疑問に、車の初心者の方にも分かりやすく、徹底的にお答えします。結論から言うと、「後部座席に乗る人のためだけに、あらゆるものが作り変えられている」のがマイバッハです。

ここでは、最も比較対象にされやすい「メルセデス・ベンツ Sクラス」と「メルセデス・マイバッハ Sクラス」の違いを見ていきましょう。

比較表:Sクラス vs マイバッハSクラス

比較項目メルセデス・ベンツ Sクラス (ロング)メルセデス・マイバッハ Sクラスすごいポイント
価格帯約1,600万円~約3,000万円~ほぼ倍!もうこの時点で次元が違う。
全長約5,290mm約5,470mm約18cm長い!この差が全て後席空間に。
ホイールベース約3,215mm約3,400mm長さのほとんどが後席のために使われている証拠。
エンブレムベンツマークが主役ベンツマーク+マイバッハロゴCピラー(後部ドアの窓の後ろ)のロゴが格の違いを物語る。
フロントグリル横基調のデザイン縦フィンの専用グリル威風堂々。遠くから見ても「マイバッハだ」と分かる。
後部座席豪華なベンチシート独立エグゼクティブシート飛行機のファーストクラス。もはや「座席」ではない。
リクライニング可能最大43.5度+オットマン「座る」のではなく「寝る」レベル。仮眠ではなく熟睡できる。
静粛性非常に静か異次元の静けさ特殊タイヤ、専用遮音材、ノイズキャンセリング…すごい執念。
走行モードコンフォート等「マイバッハモード」後席の快適性だけを追求した魔法の走行モード。
特別な装備十分すぎるほど豪華冷蔵庫、専用シャンパングラス、テーブル…移動時間をパーティや仕事の時間に変える魔法の装備たち。

どうでしょう?表にしただけでも、その「すごさ」の片鱗が見えてきませんか? ここからは、それぞれの項目をさらに深掘りして、そのすごさを体感していきましょう。

外装の違い:わかる人にはわかる「オーラ」の正体

パッと見は似ていますが、マイバッハのオーラは細部に宿っています。

  • 伸びやかなサイドビューと「Cピラー」の紋章 一番わかりやすいのが、車の真横から見たときの長さ。マイバッハSクラスは、ただでさえ長いSクラスのロングボディを、さらに18cmも延長しています。この延長分は、すべて後部座席の空間を広げるためだけに使われています。 そして、決定的な違いが、後部座席のドアの後ろにある「Cピラー」と呼ばれる柱の部分。ここには、誇らしげにマイバッハのエンブレム(Mを2つ重ねたロゴ)が埋め込まれています。これは、「この車は特別な後席を持つ車です」という静かな、しかし絶対的な主張なのです。
  • 威厳を放つ専用フロントグリル 車の顔ともいえるフロントグリル。Sクラスが水平基調のスポーティーなデザインなのに対し、マイバッハは細かい縦のフィン(格子)がずらりと並んだ専用デザインを採用しています。これは、かつての伝説的なマイバッハのデザインを受け継ぐもので、圧倒的な威厳と高級感を放ちます。前からマイバッハが走ってきたら、そのオーラで誰もが道を譲ってしまうでしょう。
  • 輝きが違う!クローム加飾と専用ホイール 細かい部分ですが、窓枠やBピラー(前後のドアの間の柱)には、Sクラスよりもふんだんにクロームメッキが使われています。これが、キラリと光を反射して、ものすごい高級感を醸し出すのです。 足元に目をやれば、ホイールも特別製。特にオプションで選べる、お皿のようなデザインの「ディッシュタイプ」のホイールは、まさにマイバッハの象徴。走っていても止まっていても、その存在感は別格です。
  • 究極の芸術品「ツートンカラー」 そして、極めつけがオプションで選べるツートンカラーのボディペイント。これは単なる色の塗り分けではありません。2色の境界線は、熟練の職人が手作業で一本のラインを引いているのです。この塗装だけで1週間以上かかると言われ、その価格はなんと数百万円!もはや工業製品ではなく、工芸品の領域です。

内装の違い:ここが本番!「走るスイートルーム」の内部へようこそ

外装の違いは、いわば序章にすぎません。マイバッハの真骨頂は、そのインテリア、特に後部座席にあります。ドアを開けた瞬間に広がるのは、もはや車の内装という概念を軽く超越した、まさに「走るファーストクラス」「動くスイートルーム」です。

  • 異次元の広さと快適性「エグゼクティブリアシート」 マイバッハの後部座席は、Sクラスのような3人掛けのベンチシートではありません。左右が完全に独立した「エグゼクティブシート」が標準装備されています。 スイッチひとつで、背もたれは最大43.5度までリクライニング。同時に、足元からはふくらはぎを支えるオットマンがせり出してきて、心臓とふくらはぎが同じ高さになる「完全にフラットな姿勢」を作り出します。これは、人間が最もリラックスできる姿勢と言われており、長距離移動でも全く疲れを感じさせません。もはや「移動」ではなく「休息」です。
  • 静かすぎて怖い?究極の静粛性への執念 マイバッハのすごさを語る上で欠かせないのが、その「静粛性」です。 「静かな高級車」はたくさんありますが、マイバッハの静けさはレベルが違います。
    • 専用開発の吸音タイヤ: タイヤが路面から拾う「ゴーッ」というノイズをタイヤ内部のスポンジで吸収。分厚い合わせガラス: 外の音を徹底的にシャットアウト。遮音材の追加: ボディの隙間という隙間に、これでもかと遮音材・吸音材を詰め込む。アクティブノイズキャンセレーション: それでも入ってくる僅かな騒音を、オーディオシステムから逆位相の音を出して打ち消す。(高級ヘッドホンと同じ技術です)
    その結果、車内はまるで深海にいるかのような静寂に包まれます。あまりに静かすぎて、逆に不安になる人までいるとかいないとか。エンジン音も風切り音も、外の世界の喧騒も、すべてが嘘のように遠ざかります。この静寂の中で、大切な人との会話を楽しんだり、重要なビジネスの電話をしたり、あるいはただただ瞑想にふける…そんな贅沢な時間が手に入るのです。
  • 至れり尽くせりのおもてなし装備 この究極の空間をさらに特別なものにするのが、驚きの装備の数々です。
    • 後席専用冷蔵庫&シャンパングラス: センターコンソールには、シャンパンボトルが丸ごと一本冷やせる冷蔵庫を設置可能。そして、専用の台座にカチッとはまる、銀メッキが施されたシャンパングラスまで用意されています。走行中の揺れでも倒れないように設計されているというこだわりっぷり。
    • 折りたたみ式テーブル: 飛行機のビジネスクラスのように、アームレストから頑丈なテーブルが出現。ノートパソコンを広げて仕事をすることも、軽食をとることも可能です。
    • リアエンターテインメントシステム: 前席のヘッドレストの後ろには大型のモニターが設置され、テレビや映画鑑賞はもちろん、ナビの操作まで後席から行えます。
    • 究極のサウンドシステム: 「Burmester®ハイエンド4Dサラウンドサウンドシステム」は、30個以上のスピーカーで車内をコンサートホールに変えるだけでなく、シート自体が音楽に合わせて振動する「4D」体験まで提供します。

これらはほんの一部。温めたり冷やしたりできるカップホルダー、首元を温めるネックウォーマー、多彩なマッサージ機能…考えうる限りの「快適」が、すべてここに詰まっているのです。

走りの違い:「運転手さん、お願い」が最高になる魔法のモード

マイバッハは、オーナーが自らハンドルを握る車ではありません。後部座席に座るVIPのための車、いわゆる「ショーファードリブン(お抱え運転手が運転する車)」です。 そのため、走りの味付けも完全に後席優先。その象徴が「マイバッハモード」です。

このモードを選択すると、車のすべてが「後席のVIPをいかに揺らさず、快適に目的地までお連れするか」だけを考えて動き出します。

  • アクセル操作は極めて穏やかになり、どんなに踏み込んでも急発進しません。
  • 変速ショックは皆無。いつギアが変わったのか全くわかりません。
  • サスペンションはさらに柔らかく、路面の凹凸をまるで雲の上を滑るかのようにいなします。

運転手にとっては少しダルな動きに感じるかもしれませんが、後席に乗っている人にとっては、発進も停止もコーナリングも、すべてが夢のようにスムーズ。「運転、めちゃくちゃうまいね!」と褒められること間違いなしですが、その半分はマイバッハの「すごい」技術のおかげなのです。

専門家も唸る!マイバッハの「本当にすごい」こだわりポイント5選

さて、Sクラスとの違いで、マイバッハのすごさの概要は掴んでいただけたかと思います。ここからは、さらにマニアックな、思わず「そこまでやるか!」と唸ってしまうマイバッハの「すごいこだわり」を5つ、ご紹介します。

① 静粛性への執念が生んだ「タイヤの中のスポンジ」

先ほど静粛性の話に触れましたが、その執念は異常なレベルです。走行中に発生する騒音で最も大きいものの一つが、タイヤと路面が接することで発生する「ロードノイズ」。特に、タイヤ内部で共鳴する音が車内に侵入してきます。マイバッハは、この音を消すために、なんとタイヤの内側に特殊なスポンジ(吸音材)を貼り付けた専用タイヤを開発しました。タイヤの中から音を消すという、常人には思いもつかない発想です。

② 後席の人のためだけの「カメラ付きサスペンション」

マイバッハの乗り心地を支えるエアサスペンションには、「マジックボディコントロール(現行ではE-ACTIVE BODY CONTROL)」という、とんでもない機能が搭載されています。これは、フロントガラスに付いているステレオカメラで前方の路面の凹凸を常にスキャンし、デコボコが来る直前に、その衝撃を打ち消すようにサスペンションを瞬時に制御するというもの。まるで魔法の絨毯のように、路面の存在を忘れさせてくれます。後席でシャンパンを飲んでいても、こぼれる心配は無用です。

③ 1週間以上かける「手描きのコーチライン」

マイバッハの象徴でもあるツートンカラー。その境界線となる一本の線は「コーチライン」と呼ばれます。先にも述べましたが、これは機械で塗装しているわけではありません。専門の職人が、特殊な筆を使ってフリーハンドで、約4mmの線をボディサイドに沿ってスーッと描いていくのです。もちろん、やり直しは許されません。この神業のような工程だけで1週間以上。まさに「走る芸術品」と呼ばれる所以です。

④ もはや工芸品!シルクのように滑らかな「V型12気筒エンジン」

現代の車は、環境性能や効率を重視してエンジンの小型化(ダウンサイジング)が進んでいます。そんな時代に逆行するかのように、マイバッハの最上級グレード「S 680」には、V型12気筒、排気量6.0リッターという巨大なエンジンが搭載されています。 このエンジンのすごさは、単なるパワーではありません。その「回転フィール」です。12個ものシリンダーが奏でるエンジン音は、猛々しい咆哮というよりは、重厚なオーケストラのよう。そして、その回転はどこまでも滑らかで、振動を一切感じさせません。「シルキーシックス」という言葉がありますが、これはまさに「シルキートゥエルブ」。最高の静粛性と乗り心地は、この究極のエンジンによって支えられているのです。

⑤ ドアまでおもてなし。「コンフォートドア(リア)」

マイバッハほどの車になると、後席のドアを自分で開け閉めするのは野暮というもの。もちろんショーファー(運転手)が開閉してくれますが、マイバッハはさらにその先を行きます。 オプションの「コンフォートドア」を装備すれば、スイッチひとつ、あるいはジェスチャー(手の動き)だけで、重厚なリアドアが自動で静かに開閉します。乗り込むときはもちろん、降りるときも、少しドアを押してあげるだけで、あとは車が自動でドアを閉めてくれるのです。まさに、最後の最後までVIPを気遣う、究極のおもてなし精神の現れです。

思わず誰かに話したくなる!マイバッハの面白いウラ話

さて、すごい話ばかりで少しお腹いっぱいかもしれませんが、もう少しだけお付き合いください。ここでは、マイバッハにまつわる、ちょっと面白いトリビアやウラ話をご紹介します。

ウラ話①:有名人オーナーは誰?

これだけの車ですから、当然オーナーもすごい人ばかり。世界中の王族、国家元首、大企業の経営者、ハリウッドスター、トップアスリートなどが名を連ねます。 日本では、有名企業の創業者や、大物芸能人、人気YouTuberなどが所有していることで知られています。公の場で誰が乗っていると明言はできませんが、テレビやネットで「あの人の愛車」として紹介されているのを見たことがあるかもしれませんね。マイバッハに乗ることは、単なる移動手段ではなく、成功者の証、ステータスシンボルでもあるのです。

ウラ話②:SUVのマイバッハも「すごい」

これまでセダンのSクラスを中心に話してきましたが、実はマイバッハにはSUVモデルも存在します。その名も「メルセデス・マイバッハ GLS 600」。 基本的なコンセプトはSクラスと同じで、「究極に豪華な後席を持つ車」です。ベースとなるメルセデス・ベンツの最上級SUV「GLS」をさらに豪華に仕立てています。 面白いのは、セダンと違って車高が高いこと。乗り降りが大変そう?いえいえ、ご安心を。ドアを開けると、ステップ(踏み台)がスッと自動で出てくるのです。しかも、このステップは単なる板ではなく、夜間にはLEDで美しく照らされ、滑り止めのラバーまで付いているという徹底ぶり。SUVならではのおもてなしが、ここにもありました。

ウラ話③:なぜ「62」や「57」という名前だったのか?

2002年に一度復活した際のマイバッハには、「57」と「62」という名前がついていました。これは一体なんの数字だと思いますか? 正解は、車の全長です。「57」は約5.7メートル、「62」はなんと約6.2メートルもの長さがあったのです。当時のキャッチコピーは「パーソナル・ファーストクラス」。その名の通り、後席は完全に横になれるほどの広さを誇っていました。あまりに長すぎて、日本の一般的な駐車場にはまず収まらないサイズ感でした。

気になるお値段は?マイバッハの価格とラインナップ

さて、ここまで読んでくださったあなたなら、もうお分かりでしょう。マイバッハがとんでもなく高価な理由を。最後に、夢のまた夢かもしれませんが、現在のラインナップと、そのお値段(新車価格)を覗いてみましょう。

  • メルセデス・マイバッハ S 580 4MATIC
    • エンジン:4.0リッターV型8気筒ツインターボ
    • 価格:約3,050万円~
    • マイバッハの世界への入り口…と言っても、家が買える値段ですね。
  • メルセデス・マイバッハ S 680 4MATIC
    • エンジン:6.0リッターV型12気筒ツインターボ
    • 価格:約3,620万円~
    • 究極のV12エンジンを搭載した、セダンの頂点。もはや価格を聞いても驚かなくなってきました。
  • メルセデス・マイバッハ GLS 600 4MATIC
    • エンジン:4.0リッターV型8気筒ツインターボ
    • 価格:約3,160万円~
    • SUVの王様。後席の快適性はSクラス譲り。

もちろん、これらはすべて車両本体価格です。マイバッハの真髄は豊富なオプションにあります。先ほど紹介したツートンカラーやコンフォートドア、冷蔵庫などを追加していくと、総額はあっという間に4000万円、5000万円という領域に達します。まさに、選ばれし者だけが手にできる、究極の贅沢品なのです。

まとめ:マイバッハは「高いベンツ」ではない。究極の体験を提供する「作品」だ。

10000字を超える長い旅にお付き合いいただき、ありがとうございました。

「マイバッハの何がすごいの?」

その答えは、もはや一つの言葉では表せません。

  • 一度は消滅しながらも、最高の形で復活を遂げたドラマチックな歴史
  • メルセデス・ベンツSクラスという傑作を、後席のためだけに作り変えた徹底的なこだわり
  • 静かすぎて不安になるほどの異次元の静粛性
  • まるで魔法の絨毯のような乗り心地
  • 職人の手作業が光る、工芸品レベルの内外装の仕上げ

これらすべてが融合し、単なる「移動」という行為を、「最高に贅沢な時間と空間を味わう体験」へと昇華させているのです。

マイバッハは、単なる「高いベンツ」ではありません。 それは、メルセデス・ベンツが130年以上にわたって培ってきた技術、安全、そして「最善か、無か」という哲学のすべてを、後席に座る一人の人間のためだけに注ぎ込んだ、愛と情熱の結晶であり、走る芸術「作品」なのです。

次に街でマイバッハを見かけたら、こう思ってください。 「ああ、今あの車の中では、誰かが究極に贅沢で、静かで、快適な時間を過ごしているんだな」と。

そして、この記事を読んでくれたあなたが、友人や家族に「マイバッハのすごいところ、教えてあげようか?」と、少し得意げに語っている姿を想像しながら、この記事を締めくくりたいと思います。

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